赤ちゃんの抱っこ、これで合ってる? 新米ママのための安心ヒント
抱っこで感じる、いろいろな思い
赤ちゃんとの暮らしが始まり、抱っこをする時間がとても増えたという方は多いのではないでしょうか。抱っこは赤ちゃんにとってもママにとっても、大切な触れ合いの時間です。でも同時に、「この抱き方で合っているのかな」「すぐに泣き止まないときはどうしよう」「ずっと抱っこで腕が疲れる」など、さまざまな疑問や疲れを感じることもあるかもしれません。
特に初めての育児では、どんなことも手探りです。抱っこ一つをとっても、「こうあるべき」といったイメージにとらわれたり、他の赤ちゃんと比べてしまったりすることもあるかもしれません。ここでは、そんな抱っこの時間をもっと心穏やかに過ごすためのヒントをいくつかお伝えしたいと思います。
なぜ赤ちゃんは抱っこが好きなの?
赤ちゃんが抱っこを求めるのは、ごく自然なことです。お腹の中にいた時、赤ちゃんはいつもママにぴったりとくっついて、温かさや揺れを感じながら安心して過ごしていました。生まれてからも、抱っこされることで、あの頃の安心感を思い出すのかもしれません。
ママの心臓の音を聞いたり、肌の温かさを感じたり、抱っこで優しく揺らしてもらうことは、赤ちゃんにとって心地よく、安心できる体験です。抱っこは、赤ちゃんが新しい世界に適応していくための大切なステップでもあります。
「抱き癖」って本当に心配?
「抱き癖がつくから、あまり抱っこしない方が良い」という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。ですが、近年では、生まれたばかりの赤ちゃんにとって、抱っこは愛情や安心感を育む大切な時間であり、「抱き癖」を過度に心配する必要はないという考え方が主流になっています。
たくさん抱っこしてもらうことで、赤ちゃんは「自分は愛されている」「いつでも助けてもらえる」という安心感を持ち、その後の健やかな成長につながるとも言われています。もちろん、ずっと抱っこでなければならない、ということではありません。赤ちゃんの様子や、ママご自身の体調に合わせて、抱っこの時間を大切にできたら良いですね。
抱っこが少し楽になるヒント
長時間抱っこしていると、肩や腕、腰などが疲れてしまうこともあります。少しでも抱っこが楽になるよう、いくつか工夫できることがあります。
抱っこの体勢を見直してみる
赤ちゃんの体を安定させるように抱っこすると、意外と腕の負担が減ることがあります。赤ちゃんの重心がばらつかないように、体全体をしっかりと支えるイメージです。また、抱っこする側のママの姿勢も大切です。背中を丸めすぎず、自分の体になるべく引き寄せて抱っこすることで、体への負担を軽減できる場合があります。
抱っこ紐やスリングを活用する
抱っこ紐やスリングは、赤ちゃんの体重を分散させてくれる便利なアイテムです。様々なタイプがありますので、ご自身の体格やライフスタイル、赤ちゃんの月齢に合ったものを選ぶと良いでしょう。お店で試着してみたり、使い方のアドバイスをもらったりするのもおすすめです。正しく調整して使うことで、より快適に抱っこすることができます。
座って抱っこしたり、休憩を取り入れたり
ずっと立ったまま抱っこしている必要はありません。ソファや椅子に座って抱っこする時間を取り入れましょう。授乳クッションなどを活用すると、赤ちゃんを安定させながら抱っこでき、腕や腰への負担を減らすことができます。疲れたな、と感じたら無理せず休憩することが大切です。
抱っこ以外の方法も上手に取り入れて
時には、抱っこしても赤ちゃんが泣き止まない、どうしても手が離せない、という状況もあるかもしれません。そんな時は、抱っこ以外の方法も試してみてはいかがでしょうか。
- 添い寝や、隣に寝転がって体をぴったりつける
- おくるみで優しく包んであげる
- ベビーカーやバウンサーに乗せてみる(短時間、見守りのもとで)
- 声かけや歌を歌ってあげる
- おもちゃやメリーであやしてみる
抱っこでなければ、と完璧を目指す必要はありません。その時々の状況に合わせて、色々な方法を試しながら、赤ちゃんもママも心穏やかに過ごせる時間を見つけていくことが大切です。
完璧じゃなくて大丈夫
育児に「これが正解」という一つだけの答えはありません。抱っこについても同じです。たくさん抱っこしてあげたい気持ちと、疲れてしまう現実の間で葛藤することもあるかもしれません。でも、完璧な抱っこを目指さなくても大丈夫です。
「腕がもう限界」「今日は少し抱っこをお休みしたいな」そう感じる日があっても、自分を責めないでください。多くの新米ママが、抱っこで体の疲れを感じたり、これで良いのかなと悩んだりしています。あなたは一人ではありません。
抱っこは、赤ちゃんとの絆を深める素敵な時間です。同時に、ママが無理なく、笑顔でいられることが何よりも大切です。赤ちゃんの成長とともに抱っこの仕方も変わってきます。今この時を大切にしながらも、心と体を労わることを忘れないでくださいね。応援しています。