赤ちゃん成長ペース ゆっくりでも大丈夫 新米ママのための心穏やかヒント
初めての育児、毎日たくさんの「これで大丈夫かな」と向き合っていらっしゃることと思います。その中でも、赤ちゃんの成長について不安を感じるというお声は多く聞かれます。
特に、身長や体重の増え方、首すわりや寝返りといった発達について、「他の赤ちゃんはもう〇〇ができるらしいのに、うちの子は…」と、つい他の子と比べてしまい、心配になったり、少し落ち込んでしまったりすることもあるかもしれません。
この気持ち、決してあなただけではありません。多くの新米ママが通る道です。今回は、そんな赤ちゃんの成長ペースに関する心配に寄り添いながら、心穏やかに見守るためのヒントをお伝えします。
赤ちゃんの成長・発達の「目安」を知る
もちろん、赤ちゃんの成長には一般的な目安というものがあります。体重の増え方を示す成長曲線や、首すわり、寝返り、お座り、ハイハイといった発達の目安です。これらの情報は、育児書やインターネットなど、様々な場所で目にすることができます。
例えば、生後〇ヶ月頃には首がすわってくる赤ちゃんが多い、〇ヶ月頃には寝返りをする赤ちゃんが増える、といった情報です。これらの目安は、多くの赤ちゃんを観察して統計的に得られたものであり、お子さんの成長を理解するための一つの参考になります。
大切なのは「目安通り」であることではない
しかし、これらの目安はあくまで「目安」であるということを、心に留めておくことがとても大切です。
赤ちゃんの成長のスピードや発達の過程は、一人ひとり全く異なります。同じように生まれた赤ちゃんでも、体重の増え方が違ったり、ある子は寝返りが早くても別の発達はゆっくりだったり、といったことはごく自然なことです。
目安より少しゆっくりでも、お子さんが機嫌よく過ごしている、授乳やミルクをしっかり飲めている、排泄も問題ない、といった様子が見られるのであれば、過度に心配する必要はない場合がほとんどです。
我が子のペースを信じるためのヒント
では、他の子と比べてしまったり、目安通りにいかないことに不安を感じたりしたとき、どのように心穏やかに過ごせば良いのでしょうか。
- 「比べる」のではなく「参考にする」 他の赤ちゃんの情報に触れたときは、「うちの子と違う」と落ち込むのではなく、「こんな成長のパターンもあるんだな」と参考にする気持ちで見つめてみましょう。成長には本当に幅広いパターンがあることを知るだけでも、肩の力が抜けることがあります。
- 成長曲線は「点の連続」ではなく「幅」 成長曲線は一本の線ではなく、ある程度の「幅」を持って示されています。お子さんの記録がその幅の中に収まっているのであれば、一般的には順調な成長と言えます。一時的に幅から外れたとしても、すぐに心配しすぎる必要はありません。大切なのは、長い目で見てお子さん自身のペースで増えているかどうかです。
- 全体的な様子を見る 体重や発達段階といった特定の情報だけでなく、赤ちゃんの表情、活発さ、機嫌、睡眠、授乳やミルクの飲み方、排泄の様子など、全体的な変化に目を向けてみましょう。これらの様子が良好であれば、赤ちゃんは元気に成長していると言えます。
- 不安な時は専門家に相談する どうしても心配なこと、気になることがある場合は、迷わず自治体の保健師さんや、かかりつけの小児科医に相談してみましょう。専門家からのアドバイスは、新米ママにとって何よりの安心材料になります。「こんなこと聞いてもいいのかな」と思わず、気軽に相談してみてください。健診の機会も、日頃の疑問や不安を解消する大切なチャンスです。
- 「今」の我が子を見つめる 「いつまでに〇〇ができるようにならないと」と先のことに囚われすぎず、ぜひ「今」のお子さんとの時間を大切にしてください。今日できたこと、昨日よりできるようになった小さなことを見つけて、我が子の成長を実感し、一緒に喜ぶ時間を持つことは、ママ自身の心を満たすことにも繋がります。
まとめ
赤ちゃんの成長は、本当に一人ひとり違います。成長曲線や発達の目安は、あくまで参考として捉え、我が子の個性としてのペースを温かく見守ることが大切です。
他の子と比べてしまったり、不安になったりするのは自然なことです。そんな時は、「完璧でなくて大丈夫」「我が子には我が子のペースがある」ということを思い出してください。必要であれば、専門家や頼れる人に相談しながら、心穏やかに育児を進めていきましょう。
どんなスタイルの子育てにも、その子らしさ、あなたらしさが輝いています。我が子のペースを信じて、ゆったりと、育児の日々を楽しんでくださいね。