赤ちゃんの安全、これで大丈夫?おうちでできる安心対策 新米ママのためのヒント
新しく赤ちゃんを家族に迎えて、慣れない毎日を過ごされていることと思います。可愛い赤ちゃんの成長は嬉しいものですが、「これで本当に大丈夫かな」「何か危険なことはないかな」と、赤ちゃんの安全について不安を感じることもあるかもしれません。
特に、おうちの中は安心できる場所である一方で、赤ちゃんにとっては思わぬ危険が潜んでいることもあります。でも、すべてを完璧にする必要はありません。無理なく、できることから少しずつ取り組んでいくことが大切です。このコラムでは、新米ママさんがご自宅で赤ちゃんと安心して過ごすための、無理のない安全対策のヒントをお届けします。
赤ちゃんの安全、どう考えたらいい?
赤ちゃんの成長はあっという間です。寝返りをしたり、ずりばいをしたり、ハイハイしたりと、昨日できなかったことが今日できるようになることもあります。それに伴って、行動範囲が広がり、これまで想像もしなかったような危険が生まれることもあります。
赤ちゃんは経験がないため、何が危険かを自分で判断することはできません。そのため、大人が先回りして、危険を遠ざけてあげることが大切になります。ただ、「すべてを完璧に!」と思うと、気持ちが疲れてしまうこともありますよね。まずは、すぐにできることから取り入れて、少しずつ環境を整えていくという気持ちで大丈夫です。
今すぐできる!おうちでの具体的な安全対策ヒント
では、具体的にどのような対策があるでしょうか。赤ちゃんの成長段階によっても注意するポイントは変わってきますが、新生児期からできること、少し動き出すようになったら気をつけたいことなど、いくつかご紹介します。
1. 誤飲を防ぐ
赤ちゃんは何でも口に入れて確認しようとします。特に、床に落ちている小さなものや、赤ちゃんの手の届く低い場所に置かれたものは要注意です。
- 床や低い場所には、赤ちゃんが口に入れられる大きさのものを置かないようにしましょう。ボタン、電池、薬、たばこ、硬貨、小さなおもちゃなどがこれにあたります。
- 大人の化粧品や洗剤なども、赤ちゃんの誤飲につながることがあります。必ず赤ちゃんの手の届かない高い場所や、ロックのかかる引き出しなどに保管してください。
2. 転落を防ぐ
ベッドやソファーなど、赤ちゃんを少しの間だけ寝かせたつもりが、思わぬ転落事故につながることがあります。
- 赤ちゃんを高い場所に一人で寝かせたまま、その場を離れるのは避けましょう。やむを得ず少しだけ離れる場合でも、転落の危険がないか、周囲の安全を確認してください。
- ベビーベッドを使用する場合は、柵をしっかりと上げてロックをかけましょう。
- ハイローチェアなどを使用する場合も、ベルトを正しく使用し、転落の危険がないか確認してください。
3. 窒息を防ぐ
柔らかい布団やぬいぐるみ、ひも状のものなどが、赤ちゃんの窒息の原因になることがあります。
- 赤ちゃんを寝かせるときは、うつぶせ寝にならないよう、仰向けで寝かせましょう。
- 顔の周りに柔らかすぎる枕や布団、ぬいぐるみなどを置かないようにしましょう。窒息の危険性の低い、硬めの敷布団を使用することが推奨されています。
- ベビー服の飾りやフードのひもなども、首に絡まる危険がないか確認しましょう。
4. やけどを防ぐ
熱い飲み物や食べ物、暖房器具、アイロンなど、赤ちゃんにとってやけどの原因は身近にたくさんあります。
- 熱い飲み物や食べ物を扱う際は、赤ちゃんを抱っこしたままにしない、テーブルの端に置かないなど、赤ちゃんの手が届かないように注意しましょう。
- ポットや炊飯器の蒸気口にも近づけないようにしましょう。
- ファンヒーターやストーブなど、暖房器具には必ず柵を設置しましょう。
5. その他
- コンセントにはカバーを取り付けましょう。
- テーブルや家具の角にはクッション材を取り付けることも有効です。
- ベビーゲートを活用して、キッチンや階段など危険な場所への立ち入りを防ぐことも検討しましょう。
完璧を目指さなくても大丈夫
様々な安全対策のヒントをご紹介しましたが、「こんなにたくさん!」「すべてできるか不安…」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。でも、大丈夫です。最初からすべてを完璧にすることは難しいですし、その必要もありません。
大切なのは、赤ちゃんの安全を意識すること、そして、できることから少しずつ対策を講じていくことです。もし、今すぐ何か一つだけできるとしたら何だろう?と考えてみたり、赤ちゃんが新しくできるようになったこと(例:寝返り)に合わせて、必要な対策(例:ベッドからの転落防止)を考えてみたりするのも良いでしょう。
また、安全対策は一度行ったら終わりではありません。赤ちゃんの成長に合わせて、必要な対策も変わっていきます。時々おうちの中を見回して、「今はどんなことに気をつけたら良いかな」と考えてみる時間を持つことも大切です。
安心して、子育ての日々を楽しんでください
赤ちゃんの安全を願う気持ちは、すべての親御さんに共通するものです。安全対策に取り組むことで、少しでも不安が和らぎ、安心して赤ちゃんと向き合うことができるようになることを願っています。
おうちの中での安全対策は、もちろん大切ですが、それ以上に大切なのは、赤ちゃんと一緒に過ごす時間そのものです。あまり気負いすぎず、頑張りすぎず、赤ちゃんとの毎日を笑顔で過ごしてくださいね。もし、何か心配なことがあれば、一人で抱え込まず、自治体の相談窓口や経験のある友人などに話を聞いてもらうのも良いかもしれません。
このコラムが、新米ママさんがおうちで赤ちゃんと安心して、そしてポジティブに過ごすための、小さなヒントになれば嬉しいです。