赤ちゃんの見る・聞く世界 新米ママのための心通わせるヒント
新米ママとして赤ちゃんとの新しい日々を過ごされている皆様、お疲れ様です。
赤ちゃんのお世話で手一杯な毎日の中で、「この子は何を見て、何を聞いているんだろう?」と、ふと疑問に思われることがあるかもしれませんね。小さな赤ちゃんが、私たちの声や周りの世界をどのように感じ取っているのか、知りたいと思われる方もいらっしゃるかと思います。
この時期の赤ちゃんは、まだ視力も聴力も発達の途中ですが、周りの世界からたくさんのことを吸収し始めています。赤ちゃんの五感の世界を知ることは、日々の関わりをより豊かなものにし、心を通わせるきっかけにもなります。この記事では、赤ちゃんの視覚と聴覚の発達の様子と、それに合わせた関わり方のヒントをお届けします。
赤ちゃんの視覚の世界を知るヒント
生まれたばかりの赤ちゃんの視力は、大人のように遠くまでくっきり見えるわけではありません。一般的に、赤ちゃんが一番はっきり見える距離は、お母さんの顔がおっぱいを飲ませる時の距離、つまり20〜30cmくらいと言われています。
この時期の赤ちゃんは、特に人の顔や、白黒などコントラストがはっきりしたものを好んで見るとされています。
- 関わり方のヒント:
- 顔を近づけて話しかける: 赤ちゃんがママやパパの顔を認識しやすい距離で、優しく話しかけてみてください。表情をゆっくり変えて見せるのも良いでしょう。
- 動きをゆっくりに: 赤ちゃんは動くものに興味を示しやすいですが、素早い動きは目で追いかけにくいことがあります。おもちゃなどを見せる際は、ゆっくりと動かしてみてください。
- コントラストを活用: 白黒のモビールやおもちゃ、絵本などを赤ちゃんの視界に入る場所に置いてみるのも良い刺激になります。
生後数ヶ月かけて徐々に視力が発達し、色の区別がつくようになり、動くものを目で追うことが上手になっていきます。完璧な発達を求める必要はありません。日々の触れ合いの中で、赤ちゃんが何に興味を持っているか観察する時間を持つことが大切です。
赤ちゃんの聴覚の世界を知るヒント
赤ちゃんがお腹の中にいたときから、お母さんの声や心臓の音などを聞いていたことをご存知の方もいらっしゃるかと思います。生まれた後も、赤ちゃんは様々な音に反応し、特に人の声、中でもお母さんの声を認識していると言われています。
高い音や優しい音色のものに反応しやすい傾向がありますが、大きな音や突然の音にはびっくりしてしまうこともあります。
- 関わり方のヒント:
- 優しく語りかける: 日々のお世話の中で、赤ちゃんに優しく話しかけてみてください。「気持ちいいね」「おいしいね」など、肯定的な言葉を選ぶと良いでしょう。
- 歌を歌う: ママやパパの歌声は、赤ちゃんにとって心地よい音です。子守歌だけでなく、好きな歌を優しく歌って聞かせてあげるのも良いでしょう。
- 様々な音を聞かせる: 安全な範囲で、自然の音(鳥の声、風の音)や生活音を聞かせるのも良い経験になります。ただし、騒がしすぎる環境は避け、静かな時間も大切にしてください。
- 反応を観察する: 音のする方をちらっと見たり、ピクッと体を動かしたりと、赤ちゃんは様々な反応を見せます。そんな小さな反応に気づいてあげられると、さらに嬉しくなりますね。
完璧でなくても大丈夫。大切なのは「心地よい時間」
赤ちゃんの視覚や聴覚の発達に合わせた関わり方と聞くと、「ちゃんとやらなきゃ」と思ってしまうかもしれません。でも、一番大切なのは、ママ自身がリラックスして、赤ちゃんとの関わりを楽しむ気持ちです。
教科書通りにいかなくても大丈夫。赤ちゃんは、何よりもママやパパの存在そのものに安心し、声を聞くだけで満たされるものです。日々の授乳やおむつ交換、抱っこなどの触れ合いの中で自然と生まれるコミュニケーションが、赤ちゃんの五感を刺激し、心の発達を育んでいます。
他の子と比べてしまうことがあるかもしれませんが、赤ちゃんの成長のペースは一人ひとり違います。大切なのは、今、目の前にいるあなたの赤ちゃんが心地よく過ごせているか、そしてママ自身も心穏やかでいられているかということです。
最後に
赤ちゃんの見る世界、聞く世界は、私たちが想像するよりもずっと新鮮で、日々変化しています。その小さな世界の扉を少し開いてみることで、赤ちゃんとの関わりがもっと楽しく、愛おしいものになるかもしれません。
「これで合っているかな?」と不安になることもあるかと思いますが、あなたの優しい声や温かい視線は、赤ちゃんにとって何よりの宝物です。頑張りすぎず、赤ちゃんと一緒に、見る・聞く世界をゆったりと感じてみてください。
応援しています。