ちょっとした時間でできる赤ちゃんとのふれあい 新米ママのための心穏やかヒント
新米ママとして迎える日々は、喜びと共にめまぐるしく過ぎていきます。気づけば一日があっという間に終わり、「赤ちゃんとの時間をゆっくり取れていないのでは」と感じることもあるかもしれません。
家事に追われたり、自分の休息時間もままならなかったりする中で、赤ちゃんとの関わり方に悩む気持ち、よく分かります。でも、大丈夫です。赤ちゃんとの豊かな時間は、必ずしも長く特別なものでなくて良いのです。
忙しい毎日の中で「ちょっとした時間」を見つける
新生児期から低月齢の赤ちゃんとの生活は、予測がつかないことばかりです。授乳やおむつ替え、寝かしつけなど、目の前のことに精一杯になりがちです。そんな中でも、意識して「ちょっとした時間」を見つけてみましょう。
例えば、
- おむつ替えが終わって、新しいおむつをつけた後
- 授乳やミルクを飲み終わって、少し落ち着いた時
- 赤ちゃんがぐっすり眠っている間に、そっと横顔を見つめる時
- 赤ちゃんがふと目を覚まして、こちらを見た時
こうした日常のほんの一コマが、赤ちゃんとの大切なふれあいタイムになります。数分、いえ、時には数秒でも良いのです。
短い時間でも心を通わせるふれあい方
では、「ちょっとした時間」に具体的にどんなことができるでしょうか。
1. アイコンタクトと微笑みかけ
赤ちゃんが目を開けている時に、優しく目を合わせて微笑みかけてみてください。赤ちゃんがまだ視力が発達途中であっても、ママの顔を見つめようとします。この短いアイコンタクトは、赤ちゃんに大きな安心感を与えます。もし赤ちゃんが微笑み返してくれたら、それは最高の瞬間ですね。
2. 優しく話しかける
「気持ちよかったね」「お腹いっぱいになったかな」など、赤ちゃんの目の前の出来事を言葉にしてみましょう。特別な言葉でなくても、穏やかな声のトーンで話しかけるだけで、赤ちゃんは心地よさを感じます。歌を口ずさむのも素敵です。
3. 手足や肌に優しく触れる
おむつ替えの時などに、赤ちゃんの小さな足や指先を優しくなでてみてください。肌と肌の触れ合いは、赤ちゃんにとって最高の安心材料です。オイルなどを使わなくても、ただ優しく触れるだけで十分に愛情は伝わります。
4. 抱っこで家の中を少しお散歩
抱っこしながら、家の中をゆっくり歩いてみましょう。窓の外を見せたり、お部屋の飾りを見せたり。普段と違う景色や、ママの体の揺れは、赤ちゃんにとって新鮮な刺激になります。短い距離でも気分転換になります。
5. 一緒に鏡を見てみる
赤ちゃんを抱っこして、一緒に鏡の前に立ってみましょう。動く自分たちの姿に興味を示すことがあります。最初は不思議そうに見ているだけかもしれませんが、これも短い時間でできる楽しいふれあいです。
完璧でなくて大丈夫という考え方
赤ちゃんとのふれあいにおいて大切なのは、「長さ」や「回数」だけではありません。どれだけ短い時間であっても、心を込めて向き合うこと、そしてママ自身が心地よいと感じられることです。
「もっと長い時間、集中して遊んであげなきゃ」と気負う必要はありません。忙しい合間に見つけた「ちょっとした時間」で、赤ちゃんと優しく見つめ合ったり、穏やかな声を聞かせたりするだけでも、赤ちゃんはママからの愛情を十分に感じ取っています。
他の赤ちゃんと比べて「うちの子はまだこれができない」「ちゃんと関われていないかも」と不安になることもあるかもしれません。でも、赤ちゃん一人ひとりのペースやママの状況は違います。比べるのではなく、今できる「ちょっとしたこと」を大切にしてみてください。
そして、忘れてはいけないのが、頑張っているママ自身を労うことです。赤ちゃんとの「ちょっとした時間」は、ママにとっても心を休ませる、穏やかな時間であってほしいと思います。
結び
赤ちゃんとの毎日は、予測不能で大変なこともありますが、一つ一つの「ちょっとした時間」の中に、かけがえのない宝物のような瞬間が隠されています。
長い時間をかけなくても、短い時間でも心を通わせることは可能です。日々の生活の中で見つけた一瞬一瞬のふれあいを大切に、そして完璧を目指さず、ママ自身の心も大切にしながら、赤ちゃんとの日々を楽しんでいただけたら嬉しいです。
頑張りすぎなくて大丈夫。今の「ちょっとした時間」が、未来のかけがえのない思い出となりますように。