新生児の肌着選びと着せ方 新米ママのための安心ヒント
新生児の肌着選び、迷っていませんか?
赤ちゃんの誕生、本当におめでとうございます。新しい家族が増えて、喜びとともに初めての育児に奮闘されていることと思います。たくさんの育児情報がある中で、特に最初に迷うことの一つが「赤ちゃんの肌着選び」ではないでしょうか。お店に行くと色々な種類があって、どれを選べばいいのか、何枚必要なのか、どうやって着せるのか、戸惑うこともありますよね。
生まれたばかりの赤ちゃんの肌はとてもデリケートです。肌着は赤ちゃんが一番最初に身につけるものだからこそ、「これで大丈夫かな?」と不安に感じやすい部分かもしれません。
このページでは、そんな新米ママさんのために、新生児の肌着の種類や選び方のポイント、そして赤ちゃんの負担にならない着せ方のコツを分かりやすくご紹介します。肌着選びの迷いが少しでも減り、安心して赤ちゃんとの時間に向き合えるようなヒントになれば嬉しいです。
新生児の肌着の種類を知ろう
新生児の肌着には、いくつかの種類があります。それぞれの特徴を知っておくと、選びやすくなります。
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短肌着(たんはだぎ)
- 腰までの丈で、紐やマジックテープで前を合わせるタイプです。
- 汗をよく吸い、体温調節が苦手な赤ちゃんの肌を快適に保ちます。
- 内側と外側に紐があるものが一般的で、重ね着の基本となります。
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長肌着(ながはだぎ)
- 足元まで丈があり、ワンピースのような形をしています。
- 保温性が高く、お部屋で過ごす時などに短肌着の上に着せることが多いです。
- 裾が分かれていないため、おむつ替えの際は肌着ごとまくり上げる必要があります。
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コンビ肌着
- 股の部分にスナップボタンがあり、足を通せるようになっています。
- 長肌着よりも足の動きを妨げにくく、おむつ替えも比較的しやすいです。
- 短肌着の上に重ねて着せることが多く、新生児期からよく使われます。
これらの肌着を組み合わせて、季節や室温に合わせて調節します。
肌着を選ぶときのポイント
赤ちゃんにとって快適で安全な肌着を選ぶために、いくつか意識したいポイントがあります。
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素材は肌に優しいものを
- 生まれたばかりの赤ちゃんの肌はとても敏感です。刺激の少ない綿100%など、天然素材を選ぶのがおすすめです。
- 縫い目が表側に出ているものや、肌に直接当たらないように工夫されているものを選ぶと、肌への負担を減らせます。
- タグも肌に当たって刺激になることがあるため、外側についているものや、肌触りの良い素材でできているか確認しましょう。
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サイズは新生児用を基本に
- 新生児期は、一般的に「50cm」サイズが目安となります。
- すぐに大きくなるからと大きすぎるサイズを選ぶと、生地がもたついて赤ちゃんが動きにくかったり、首周りが開きすぎてしまったりすることがあります。
- 最初はぴったりサイズの新生児用を数枚用意し、赤ちゃんの成長に合わせてサイズアップしていくのが良いでしょう。
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必要な枚数の目安
- 新生児期は、汗や吐き戻し、おむつの漏れなどで1日に何度も着替えることがあります。
- 短肌着と長肌着またはコンビ肌着をそれぞれ5〜6枚ずつ程度用意しておくと安心です。洗濯の頻度や天候に合わせて調整してください。
- 最初は最低限の枚数を用意しておき、必要に応じて買い足すのも良い方法です。
新生児への肌着の着せ方
首がすわっていない新生児に肌着を着せるのは、最初は少し難しく感じるかもしれません。でも、いくつかの手順を踏めばスムーズにできます。
基本的な着せ方の一例です。
- 肌着を広げ、袖を通す部分を大きく開いておきます。
- 赤ちゃんを寝かせたまま、袖に片手ずつ通します。無理に引っ張らず、優しく通してあげてください。
- 肌着を広げたまま、赤ちゃんの背中の下に滑り込ませます。
- 背中から襟元を引き上げ、首がすわっていない場合は赤ちゃんの頭を支えながらそっと頭を通します。
- 肌着の前を合わせ、内側の紐、次に外側の紐を結びます(ボタンタイプの場合はボタンを留めます)。
コンビ肌着の場合は、股下のスナップボタンを留めれば完了です。
急がず、ゆっくりと、赤ちゃんに優しく声をかけながら行うと、赤ちゃんも安心してくれます。肌着を着せる時間も、親子のコミュニケーションタイムとして楽しんでみてください。
洗濯について
赤ちゃんの肌着は、常に清潔にしておきたいものです。洗濯洗剤は、蛍光増白剤が入っていないベビー用洗剤など、肌への刺激が少ないものを選ぶのがおすすめです。柔軟剤は、赤ちゃんの肌によっては刺激になることもあるため、使用を控えるか、少量に留める方が安心です。しっかりとすすぎ、直射日光に当てて乾かすと、より清潔に保てます。
季節ごとの着せ方の目安
肌着の重ね着は、赤ちゃんの体温調節を助けるために重要です。あくまで目安ですが、季節ごとの着せ方の一例です。
- 夏: 基本は短肌着1枚で十分なことが多いです。冷房の効いた部屋や朝晩の涼しい時間帯は、短肌着の上にコンビ肌着を重ねることもあります。
- 春・秋: 短肌着の上に長肌着やコンビ肌着を重ねるのが基本です。室温に応じて、その上にベビー服を着せます。
- 冬: 短肌着+長肌着(またはコンビ肌着)を基本とし、その上に厚手のベビー服やカバーオールを着せます。暖房の効いた室内では、着せすぎにならないように注意が必要です。
赤ちゃんの様子を見て、手足が冷たすぎないか、汗をかいていないかなどを確認しながら調節してあげてください。背中を触ってみて、汗ばんでいたら着せすぎのサインかもしれません。
迷うのは当然のこと、大丈夫です
肌着一つをとっても、様々な種類があって、どうするのが正解なのか分からなくなってしまうこともありますよね。でも、それはあなたが一生懸命赤ちゃんのために考えている証拠です。完璧な正解はありません。
実際に肌着を使ってみて、「この素材の方が赤ちゃんに合っているな」「この種類の肌着は着せやすいな」といった発見がきっとあります。試行錯誤しながら、あなたと赤ちゃんにとって心地よい方法を見つけていけば大丈夫です。
周りの情報に惑わされすぎず、赤ちゃんの様子をよく見て、そしてご自身の直感を大切にしてください。
心地よい肌着で、赤ちゃんと優しい時間を
肌着は、赤ちゃんの柔らかい肌を優しく包み込む、最初の贈り物のようなものです。どんな肌着を選んでも、どんな着せ方でも、赤ちゃんを大切に思うあなたの気持ちはしっかりと伝わっています。
肌着選びや着せ方に迷う時間も、赤ちゃんとの新しい暮らしの一部です。肩の力を抜いて、ぜひその時間も楽しんでくださいね。あなたの優しい手で包まれた赤ちゃんは、きっと心地よく過ごしてくれるはずです。
このヒントが、あなたの育児の安心につながることを願っています。