赤ちゃんのお世話の合間にできる 産後の心と体ケアのヒント
産後のママ、自分を大切にする時間も必要です
新しい家族が増えたこと、本当におめでとうございます。毎日、目の前の可愛い赤ちゃんと向き合い、慣れないお世話に奮闘されていることと思います。特に初めての育児の場合、分からないことだらけで、心も体もいっぱいいっぱいになっているかもしれません。
「赤ちゃんのお世話で自分の時間はゼロ」「なんだか気持ちが沈みがち」「体がボロボロなのに休めない」と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。社会から切り離されたような孤独感や、他のママと比べてしまう不安もあるかもしれません。
でも、あなたは一人ではありません。多くの新米ママが、同じような壁にぶつかりながら日々を過ごしています。そして何より大切なのは、頑張っているご自身の心と体を労わることです。ママが心身ともに元気でいることが、赤ちゃんにとって一番の安心につながります。
今回は、忙しい赤ちゃんのお世話の合間にでも少しだけ意識できる、産後の心と体ケアのヒントをお届けします。完璧を目指さず、「これならできそうかな」と思えることから、一つでも取り入れてみてください。
産後の心と体が抱えがちなこと
産後の女性の体は、妊娠・出産を経て大きく変化しています。ホルモンバランスの変動に加え、睡眠不足や疲労の蓄積が、体だけでなく心にも大きな影響を及ぼします。
例えば、以下のようなことを感じやすい時期です。
- 体がだるい、疲労感が抜けない
- 夜中の授乳やお世話で細切れの睡眠が続く
- 腰痛や肩こりなどの体の不調
- ちょっとしたことでイライラしたり、涙もろくなったりする
- やる気が出ない、気分が落ち込むことがある
- 「ちゃんとできているかな」と不安になる
- 自分の時間がないことへの焦りや寂しさ
- 誰かに話を聞いてほしいと感じる
これらは、産後の体と心が経験する自然な変化の一つです。自分を責める必要は全くありません。
忙しい合間にできる心と体ケアのヒント
まとまった時間を作ることは難しいかもしれません。でも、数分でも、少しの意識でもできるケアはたくさんあります。
1. 短時間でも「休む」ことを意識する
- 座って目を閉じる: 赤ちゃんが寝ている間、家事をする前に、まずはソファや椅子に座って数分目を閉じるだけでも休息になります。横になれなくても大丈夫です。
- 赤ちゃんの横で一緒に休憩: 赤ちゃんがおっぱいを飲んでいる時や、隣で寝ている時に、スマートフォンを見るのではなく、自分も体の力を抜いてぼーっとしてみましょう。
2. 体を労わる簡単なケア
- 温かい飲み物: 白湯やハーブティーなど、温かい飲み物をゆっくり一口飲むだけでも心が落ち着きます。
- 簡単なストレッチ: 肩を回したり、背伸びをしたりと、数秒でできる軽いストレッチで体の凝りをほぐしましょう。
- 保湿をする: 洗顔後やお風呂上がりに、化粧水やクリームを塗る際に肌に触れることでリラックス効果も期待できます。
3. 心を軽くするためのヒント
- 今の気持ちを言葉にする: 家族やパートナーに「疲れたな」「つらいな」と正直に話してみましょう。難しければ、ノートに書き出すことも有効です。
- 「まあ、いっか」の練習: 今日できなかったことや、予定通りに進まなかったことがあっても、「まあ、いっか」「明日は違うやり方を試そう」と、自分に優しく声かけをしてみましょう。
- 赤ちゃんに話しかけるように自分にも: 赤ちゃんに優しく「大丈夫だよ」「よく頑張ってるね」と語りかけるように、自分自身にも同じ言葉をかけてみてください。
- 完璧なママを目指さない: 育児に「こうあるべき」はありません。あなたらしいペースで、あなたらしいやり方を見つけていくことが大切です。
4. サポートを頼る勇気を持つ
- パートナーや家族に頼る: 具体的に「〇時に△△を手伝ってほしい」「〇分だけ一人にしてほしい」とお願いしてみましょう。
- 外部のサービスを検討する: 市町村の育児支援サービスや、民間のヘルパー、ファミリーサポートなどを利用することも選択肢の一つです。完璧を求めず、使えるものは使ってみよう、というくらいの気持ちで大丈夫です。
あなたは十分に頑張っています
毎日、赤ちゃんのために一生懸命なあなた自身を、まずは褒めてあげてください。泣き止まない赤ちゃんを抱っこしている時間も、眠い目をこすりながら授乳している時間も、全てが尊い育児の時間です。
一人で全てを抱え込む必要はありません。完璧な育児なんて存在しないのですから、肩の力を抜いて、時には立ち止まり、ご自身の心と体にも目を向けてみましょう。
この時期はあっという間に過ぎていきます。どうか、ご自身の心と体を大切にしながら、赤ちゃんとの毎日を笑顔で過ごせる時間が、少しでも増えることを願っています。